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刑事事件における弁護士の必要性

刑事事件において、弁護士が必要となる理由としては、法的なサポートを受けることができる点と精神的なサポートを受けることができる点が挙げられます。

 

まず、法的なサポートとは、被疑者(俗にいう容疑者)が取調べを受ける際のアドバイスから、身柄解放に向けた弁護活動、法廷での弁護活動などを指します。
刑事事件においては、被疑者となった場合に、警察などの捜査機関から取調べを受けることになります。このときに、黙秘権の告知などは捜査機関からなされることになりますが、より進んでどういったことを話すべきか、あるいは調書などに署名等する場合に注意すべきことは何かなどについてのアドバイスを受けることができます。
また、被疑者となった際に逮捕という身柄拘束がなされてしまうことがあります。この場合に、被疑者の身柄を解放するために、被疑者に有利な証拠を収集する、被害者と示談交渉をするなどの弁護活動を行っていく者として弁護士という存在が必要となります。弁護士以外でも弁護活動を行うことはできますが、弁護士という職業であることから円滑に証拠を収集することができる場合があり、また示談交渉においては、代理人として弁護士を立てなければ交渉に応じないという被害者もいるため、弁護士に弁護活動を依頼することが重要となるのです。そして、弁護士でなければ法廷での弁護活動を行うことはできないことも、弁護士からの法的なサポートを受ける必要性がわかります。

 

また、精神的なサポートとしては、家族や友人、職場の人などとの連絡役を担うことができるという点にあります。被疑者が逮捕されてしまった場合には、家族であってもなかなか本人と面会することはできません。そのため、被疑者本人だけでなく、家族にとっても精神的な負担がかかってしまいます。弁護士であれば、家族との面会すらできないときであっても面会することができ、互いに情報を教えあう連絡役を担うことができ、孤独な被疑者、そして不安な家族という両者の精神的なサポートを行うことができるのです。

 

刑事事件の被疑者・被告人となってしまった場合には、できるだけ早く弁護士に弁護を依頼することが大切です。弁護士であれば被疑者の段階から最終的に判決を受けるまで、法的・精神的に総合的なサポートを行うことができます。また、早期に相談することで、証拠収集や示談交渉といった弁護活動の時間をより多く確保することができ、より多くの証拠が収集できたり、よりよい内容での示談成立につながったりします。そして不起訴処分など有利な処分にもつながります。

 

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櫻井 唯人Yuito Sakurai

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