婚約破棄された方へ|慰謝料請求や損害賠償について解説
長年交際を続けており、結婚する約束をしていたにもかかわらず突然婚約を破棄されてしまったような場合、押さえていた結婚式場の料金や住むはずだった住居の家賃など、さまざまな金銭面での損害が生じる場合があるとともに、精神的にも多大な苦痛が生じるかと存じます。
以下では、このような場合に、相手方に慰謝料請求をすることができるのかについてご説明いたします。
婚約破棄されたとき慰謝料を請求できる?
そもそも、慰謝料請求とはどのような場合に認められるのでしょうか。
民法710条では、「他人の身体、自由若しくは名誉を侵害した場合」に不法行為による損害賠償請求をする余地があると規定されています。
そして、この財産以外の損害の賠償について定められた規定のうち、精神的苦痛を受けたという損害に対して認められるものとして、慰謝料請求が存在します。
婚約破棄による慰謝料請求が認められるには、まず前提として婚約があり、これを破棄されたことによって自身に精神的苦痛が生じた、ということを立証できることが必要です。
このうち前提となる婚約があったか否かについては、以下のような事実によってその存在が認められやすい傾向にあります。
・結納を行った
・結婚式場を予約した
・婚約指輪をもらっている
・両家の顔合わせをした
・結婚のために仕事を辞めた(寿退社)
・結婚後の新居に引っ越した
・新婚旅行の申し込みをしている
そして、以上のような事実により婚約の成立が認められた場合にも、慰謝料請求が認められるには婚約が「正当な理由なく」破棄されたといえることが必要です。
この正当な理由については総合考慮することとなるため具体的な要件が存在するわけではありませんが、一般的に性格が合わなかったり、心変わりがあったりしたといった場合には正当な理由は認められないといえます。
これに対して、正当な理由が認められるケースとしては、相手が肉体関係を伴う浮気をしていたり、DVをしてきたり、生活が困難なほど困窮していたりするケースが挙げられます。
したがって、このようなケースに該当する場合には、婚約破棄に正当な理由があったとして、婚約破棄に伴う慰謝料請求は認められないこととなります。
慰謝料請求はさくらレーベル法律事務所にご相談ください
当事務所では、男女トラブルに関してお困りの方からご相談を承っております。
婚約破棄をはじめとするさまざまな原因に基づく慰謝料請求・損害賠償請求に関してお悩みの方は、さくらレーベル法律事務所までお気軽にご相談ください。
当事務所が提供する基礎知識
Basic Knowledge
-
刑事事件と民事事件と...
刑事事件と民事事件の違いとしては、事件の当事者が異なることと、解決方法が異なることが挙げられます。 […]
-
刑事事件の時効|2つ...
刑事事件で時効と聞くと、犯人が罪を問われなくなることを指すというイメージがあるかと思います。しかし、刑事事件に […]
-
損害賠償請求における...
損害賠償請求を行う場合でも「示談」をすることが基本となります。示談の内容についてはトップページに書かれているも […]
-
刑事事件における弁護...
自分が刑事事件の被疑者となった場合、刑事事件の一連の手続きはとても孤独で、味方がいないように感じてしまうもので […]
-
交通事故で刑事処分を...
交通事故を起こしてしまった場合には、免許の停止や取り消しといった処分を受けるイメージがあると思います。しかし、 […]
-
損害賠償を請求された...
損害賠償に関しては、請求する場合の知識などが多く掲載されていますが、請求をされる側になった場合にどのように立ち […]
よく検索されるキーワード
Search Keyword
弁護士紹介
Lawyer
櫻井 唯人Yuito Sakurai
私は刑事事件に豊富な専門知識があり、年間約300件の相談を受け、これまでに数多くの問題を解決してきました。
刑事事件の解決は時間との勝負です。
刑事事件の加害者・被害者となられた方は、一人で悩まずすぐにご相談ください。
交通事故・男女トラブルなど、刑事事件から派生した分野も解決事例多数。
ご相談者の気持ちに寄り添い、ベストな解決を導き出します。
出会う弁護士によって、その後の人生は大きく変わります。
- 所属団体
-
- 第二東京弁護士会(登録番号52812)
事務所概要
Office Overview
名称 | さくらレーベル法律事務所 |
---|---|
代表者 | 櫻井 唯人(さくらい ゆいと) |
所在地 | 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場3-2-14天翔高田馬場ビル202 |
連絡先 | TEL:050-3176-6207/FAX:03-5358-9709 |
対応時間 | 平日 9:00~21:00 |
定休日 | 土・日・祝 ※新規のご相談については定休日も対応可能です。 |